「ん? 情報教材の宣伝?」
…なんて思われないように、最初に言い訳をば。
資格は、業務をこなす上で必須なものを、必要に応じて取得すればよい。
「おすすめ資格」…なんてものは基本的に存在しないし、「しかく」なんてものはダランベール演算子(□)で十分である(笑)。
だから、あくまで「資格試験」という形で、勉強していて楽しかったし、教養としても愛せるものを今回紹介したいという本意である。
なにせ、業務の関係でつい先日取得したものでして(笑)
その名はズバリ、「第1種放射線取扱主任者試験」(↓)!! ババーン!!
概要:放射線取扱主任者とは?
放射性同位元素規制法に基づいた放射性同位元素あるいは放射線発生装置の使用者(一般には法人等を指す)、販売業者、賃貸業者及び廃棄業者は、同法に基づき、放射線障害の防止について監督を行うために放射線取扱主任者を事業所ごとに1名以上選任し、原子力規制委員会に届け出なければならない。 すなわち、この資格は放射性同位元素等を直接取り扱う各個人に要求される資格ではなく、放射線安全管理の統括を行い、法令上の責務を担う者が所持する必要がある資格である。 なお、放射線取扱主任者免状を持たない者であっても、医療現場での診療目的であるのなら、医師・歯科医師を放射線取扱主任者として選任することが可能である。 また、薬事法第2条で規定される医薬品等の製造所では薬剤師を放射線取扱主任者として選任することができる。 放射性同位元素規制法の放射線とは、電磁波または粒子線のうち、直接または間接的に空気を電離する能力をもつもので、以下のものをいう。 ・α線、重陽子線、陽子線その他の重荷電粒子線及びβ線 ・中性子線 ・γ線、特性X線(軌道電子捕獲に伴って発生する特性X線に限る。) ・1メガ電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線及びX線 [Wikipediaより一部改訂して抜粋]
福島第一原発事故をはじめ、昨今の原子力発電を巡る問題は益々重要になってきている。
こうしたことを議論する場合、以前の記事↓にあるように、事柄について科学的な知見に基づき、意見をすり合わせる必要がある。(もちろん、これらは「合理的でありさえすれば良い」という単純な問題ではない。政治的、経済的、科学的、そして人間文化的な面で総合的に判断しなければならない、とてつもない難問であることは重々承知している。)
そのような時代において、今後とも必要性が高まっていくであろう放射線障害の防止に努め、その職務の責任を負う立場にあるのが本資格の合格者なのである!! ババーン!!
試験内容と勉強法:これぞ愉悦♪
この主任者資格には第1種、第2種、第3種の3種類がある。 資格取得の難易度は第1種が最も難しく、試験合格率は20%程度であるが、第1種は業務範囲が最も広く、いかなる施設においても選任することができる。 第1種・第2種は原子力規制委員会の登録試験機関が主任者試験を行い、合格者は更に、登録機関の資格講習を受講することによって資格を取得できる。 第3種は試験ではなく、資格講習を受講することによって資格を取得できる。 [これまたWikipediaより一部改訂して抜粋]
さて、この記事の本題としては、この第1種試験と勉強が愉しかったということだ♪
試験内容は「法令」・「実務」・「物理学」・「化学」・「生物学」となっており、試験日程も2日間におよぶ。これら各分野に関する放射線の知識が総合的に問われており、計算あり・思考あり・時間との戦いあり・試験特有の緊張感あり・笑いと涙あり(?)で、まさに「量子力学のセンター試験」といった感じなのである。
さてさて、その試験への勉強法についてだが、やはり量子論の基礎を修めているのが望ましいとは思う。そもそも、この記事の本意としても、量子論を学ぶ愉しさと悦びを伝えたいってのがあるし♪ したがって、手前味噌で恐縮だが、↓の記事で量子論の第一歩を踏み出していただければ幸い。
さてさてさて、それら前ステージを終えた次の学習方法だが、効率の面でも集中力の面でも、やはり「問題を解く」ということをおすすめする。試験勉強の愉しさって、こういう緊張感を味わうってことも含まれていると思うし、なにせ相手は「センター試験」だ。
↓は実際に使っていた参考書。これ(もしくはその最新版)を使いつつ、実際の過去問を試験時間通りに解いてみよう。限られた時間内で、計算をしたり、知識を思い返したり、推測から答えをひねり出したり、解けなかったときの悔しさを噛みしめたりする愉しさときたら、本当に格別である♪
ただし、法令は完全に覚えゲーなので、正しい解説は必須である。↓を参考にされたし。
その他の分野も、周辺知識を含めた解説で復習すれば、知識定着の効率は段違いだ。↓は実際に何回も視聴したyoutubeチャンネル。本当に便利な時代になったものである♪
注意点:本当に受験しなくていいんだよ(笑)
ここまで試験概要とその勉強法について語ってきたが、ここで注意!!
この試験には2万強の受験費がかかる。合格した後の技術講習会には約17万の受講費も必要だ。さらには、日程や会場次第ではホテル代や移動費その他もろもろが加算されるだろう。
業務で取得が必要ならば、職場からの補助がでる場合もある。でもそうでなければ、ただの「教養」として受験をするにはあまりにも代償が大きい……。
最初にも言ったように、あくまで勉強が愉しかったという、思い出語りの記事である。
資格コレクターでもなければ、実際に受験する必要はない!!(笑)
…でもまぁ、資格勉強って成果がみえやすくて、充実感にハマる気持ちは分かるけどね。
愛せよ!! liberal artsと専門性を!! そして試験の緊張感を(笑)
これぞ賢者への道程!! これぞ有識者への道程!!
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