↓おぉっと!! ここで露骨な広告攻撃だ!! 悪しからず(笑)

数学にはこんなマーベラスな役立て方や楽しみ方があるという話をあの人やこの人にディープに聞いてみた本 おすすめ理学書籍

数学

……

………(完)

困った、タイトル以上におすすめ書籍の内容を的確に表現する文言がない(笑)

というわけで本記事では、最近読了したそんな書籍を紹介しよう(サボるな(笑))

昭和や平成の前半期頃は、各種メディアを通じて数学は「嫌い」と公言されることがよくあり、「好き」であることを表立って宣言して第一線で活動されている方は、そこまで多くはなかった印象があります。

この風向きが変わってきたのは、平成も後半になって以降でしょう。
2000年代半ばより、世間で「数学ブーム」が喧伝され、「この数式(数)が美しい」とか「ビッグデータが使える!」とか「こんな意外なところにも数学が!」とか「今度は人工知能だ!チャットGPTだ!」と叫ばれ続けた結果、次第に数学愛がオープンに語られ始めたのだと思います。
この流れには、当然のことながらSNSやオフ会・イベントの普及にも強く関わっているでしょう。

本書のベースとなった、雑誌『数学セミナー』(日本評論社)のインタビュー連載「数学トラヴァース」、そして本書は、そのような時代背景の下に生まれました。
各分野で活躍されている方々に、数学との関わりや意外な使い方楽しみ方を思う存分に語っていただき、数学の魅力や多様性を伝えることを目指しています。
数式は、ほぼ登場しませんので、数学があまり得意でない方、お嫌いな方にもお楽しみいただけると思います。

最後にお詫びを一つ。
本書の異様に長い書名についてです。
どうしてこうなってしまったのかを手短にご説明しますと、連載がある程度進み、書籍化の企画を考えていく際に、短い書名ではどうしても内容を的確に表現しきれないという問題が発生しました。
何日考えても解決できない……
そこでいっそのこと、あえて長くする方向に舵を切ることにしました。
覚えにくく呼びにくいので、読者の皆様にはご不便をおかけするかも知れません。
「トラヴァース本」や「マーベラス本」など、適宜略していただけますと有難いです。

(本書「はじめに」より抜粋。
ところどころ記事リンクを貼ったのも許していただけますと有難いです(笑))

参った、もうおすすめ書籍の概要を語ることがない(2回目(笑))

そこで敢えて、この書籍シリーズについて批判的なことを言おう。

書籍では、各分野で活躍されている方々の「数学愛」をオムニバス形式の記事にしている。

だが正直、建築やデザイン,プログラミング,論理展開や統計処理などは、数学の使われ方として想定の範囲内だった。

そこで、さすがに意外だった数学との関わり方を2トピックほど紹介しよう。

↓おぉっと!! ここで露骨な広告攻撃だ!! 悪しからず(笑)

サッカーは人生経験がすべて活かされるスポーツ

このトピックでは、記事作成時点で鹿島アントラーズ監督として陣頭指揮にあたっている、ワールドカップ日本代表にも選出された経験のあるサッカー選手、岩政大樹氏に数学との繋がりを語っていただいている。

なんと、岩政氏は東京学芸大学の教育学部数学専修を卒業されているのだ。

詳細は本書に譲るが、主な内容は以下のとおり。

・子供の頃は時計で足し算を覚えた
・大学数学には「コツ」がない
・サッカーにおける理系的センスの使い方
・スポーツにおける統計データの利用とサッカーの特殊性
 (サッカーでは、データを使って勝率を上げる方法が現時点ではない、という話)
・「数学と何かが繋がる」が当たり前になって欲しい

個人的には、今のサッカー日本代表の強さに関わっている内容だったと感じた。

プロサッカー選手で、数学科出身の選手はまずいない。ましてや、大学を卒業している選手も少ないという。その一方で、現在活躍しているサッカー選手の中では理系のセンスが秀でている人は何人かいる。たくさん、とは言わないが、日本代表クラスになれば、論理的思考に伴ないプレーできている選手ばかりなのだと。

サッカー自体、こうなったらこうなるという論理的な計算を瞬時に行い、情報を常に書き換えながらプレーするスポーツなのだ。

でなければ、個々人の身体的能力や技術的能力がより影響を及ぼす戦い方となってしまい、日本にとっては世界に対して分の悪い戦い方になってしまう。

「数学があったから今の自分があるし、サッカーがあったから今の自分がある」と語る氏。

数学はいろいろなところに結びつく力があると述べ、さらに有言実行しているそんな人生に興味を持たれたなら、是非是非読まれたし♪

数学者、住職になる

このトピックでは、応用数学・大域解析学が専門の数学者である傍ら、山口県にあるお寺の住職でもある、上山大信氏に数学と仏教の共通点・相違点などを語っていただいている。

数学好きだったのもあるが、「お寺の息子」という宿命から逃れたかったと昔を想う上山氏。そんな氏がいかにして数学者になったか、そして最終的に住職にもなったのかの経緯は本書に譲るが、主な内容は以下のとおり。

・研究者には人との縁でなれた
・マルチキャリアによる生活
・数学と仏教
・自分をユニークな存在に

個人的には、「科学と宗教の最大の違いは仮定の使い方である」という部分に唸った。

科学の場合、「仏様の存在は仮定である」と認めたうえで論理展開し、「仮定のうえで正しい」という姿勢だ。しかし宗教になると、仏様の存在を仮定としてしまうと根幹が揺らぐので、「絶対的なものだ」としてスタートする。

科学的考え方というのは「仮定を疑う」ことから始めるが、これでは宗教にはならない。そこが科学と宗教の違うところだと。

「今の自分では、科学でも宗教でも、説教・法話をするには経験が足りない」と述べる氏。

非常に示唆に富んだインタビューだったし、そんなことないと個人的には感じたが、いずれにせよ、是非是非ご一読を。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本記事で紹介したのは、数学の関わり方のほんの一例に過ぎない。

きっといろんな「数学の愛し方」があっていいのだろう。読書もブログもその一つ。

もっと知りたいと思ったら、多職種で連携し合って共に進もうではないか!!

数学の森の奥深くに至る道程を!! そして賢者への道程を!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました