以前、「科学が学べる! おすすめ漫画」ということで、全国民が知っている(?)超有名漫画「Dr.STONE」を取り上げたことがある。
その記事作成時はまだ週刊少年ジャンプで連載されていたが、さる2022年の14号(3月7日発売)にて5年間の長期連載に堂々の大団円を迎えた。
え? 感想はどうだったって?
…
……
………実はつい最近まで機会がなく、終決章「STONE TO SPACE」を読めてなかったのだ!!
おすすめしておいて、この体たらく!! 謝罪する他なし!!(笑)
というわけで、先日やっとこさDr.STONEを読了しました!! やはり最高の漫画だった♪
今回はそのテンションのままに、Dr.STONEの登場人物をピックアップして、それにフューチャーしたおすすめ書籍(最近読んだもの多め)を紹介しよう。
唆る科学の本を取り上げたので、乞うご期待♪
(なお、2024年4月4日に、読み切りや短期集中連載の後日譚が掲載された27巻が発売!
ネタバレ情報がネットに出回っているが、鉄の意志で発売まで正座待機しているブログ主。
てなわけで、27巻の内容については触れていないので悪しからず。否、良し!!(笑))
メンタリスト ゲン編 ゴイスーな書籍
(ゲン) 「取引(ディール)ゲームの勝ち筋は、 相手を凹ますことじゃないの。 しめしめ、 おれがしてやったりって、 まやかしの花道を作ってあげること……!!」 (Dr.STONE 14巻 Z=123 頭脳戦のディールゲーム)
常にトリックスターとして振る舞いながらも、千空との勝負に負けて悔しがったり、仲間の死に涙したり、未来への希望に想いを馳せたり…etc
「薄っぺらい」との自己評価はカッコつけでしょ(笑)
メンタル超人が多いDr.STONEの登場人物たちの中で、ある意味で最も人間味にあふれた、マジシャン兼メンタリスト。
そんなゲンを目指すなら、以前取り上げた↓この書籍で、駆け引きの根本たる不完備情報ゲーム(プレイヤーによって見られたり見られなかったりする私的情報(≒手札)が存在するゲームのこと)について学ぼう!
「可愛い子たちと楽しく暮らせりゃ、それでいい」
そんな当初からの願いと裏腹に、ホワイマンとの決着後は新世界各地を飛び回り、各国への説明と交渉に明け暮れる、外交官としてのドイヒ~な毎日。
頑張れゲン、君の願いが叶うことは当分ないだろうが(笑)
素材王 クロム編 ヤベー書籍
(クロム) 「クッソ、 科学使いの世界、 初めて千空と会った日からずっとだぜ。 わかればわかるほど、 わかってねぇってわかるようになってくんだ。」 (Dr.STONE 25巻 Z=216 HELLO WORLD)
なんでもすぐ集め、なんでもすぐ試し、愚直に素直に学び、状況を打開するアイディアを閃き、千空からの信頼も得て、「妖術使い」から「新人科学使い」へと…
最初から知見を有していた登場人物が多い中でも、スイカと共に最も成長した人物 (スイカは身体的な意味でも成長したが(笑))。
ある意味でDr.STONEのもう一人の主役でもある、そんなクロムを目指すなら、初期の妖術に立ち返り(?)、『七色炎橋(レインボーブリッジ)』こと炎色反応の原理を知ろう!
クロムコレクションにもあった賢者の石(辰砂)や、可視光線を含めた電磁波の基礎についても説明してくれている、んなご都合い~い(笑)おすすめ書籍がこれ↓
後日譚の27巻の内容には触れないということだったが、ちょっとだけ(笑)
大樹&杠よろしく、ルリとパートナーになり盛大に挙式するクロム。
おめでとう!! 末永くお幸せに!!
願わくば、ルリの元夫(笑)の千空も正式に義兄弟(意味深)になって欲しいものだ♪
地球丸ごと チェルシー編 ぶっこみ書籍
<チェルシー> 新しくなった世界地理、 ヤバすぎさいこう! 頭ん中の地図を更新に、 そら地球中飛び回るわ! (Dr.STONE 26巻 巻末)
頭の中に地球が丸ごと収まっている天才地理学者。
3700年後の世界でも、石化当時の地形と地滑り等の経過から、地理の「今」を推測する。
そんなチェルシーを目指すなら、地理の根源たる大陸循環のメカニズム↓を学ぼう!
なお、作中では100年単位の周期のイベントで千空たちを混乱させた描写もあったが、3000~4000年よりもはるかに長い周期の天変地異について、以前取り上げたことがある。
あまりにも長いスパンの周期なので、唆られる方は↓の記事も読まれたし。
航海王 龍水編 はっはー!な書籍
(龍水) 「はっはー、 無粋だなゼノ貴様は。 誰がもう終わりだと言った? 一秒粘れば一歩! 二秒粘れば二歩! 千空たちは科学の未来へと進むだろう。 忘れたのかDr.ゼノ? 科学の神髄は、 未来へとただ地道に楔を打ち続けることだ。 違うか!?」 (Dr.STONE 22巻 Z=189 OUR Dr.STONE)
はっはー、大陸がチェルシーなら、大気は龍水だ!(暴論(笑))
…とうことで、気象学の達人・航海力100億・なんなら飛行機も気球も操れちゃう龍水を目指すなら、ズバリ知るべきは地球規模の風の動き↓、違うか?(笑)
(フランソワ) 「龍水様を誤解なさっているようですね。 ご自分が輝きたいわけではないのです。 龍水様の欲はそんな生易しいものではありませんよ。 皆様をも輝かせて、 それすらも全て手に入れたいのです。」 (Dr.STONE 11巻 Z=93 一枚目はあなたに)
科学から一定の距離を置きながらも、科学の意義を最も理解していた龍水。
ホワイマンとの決着後の新世界で財閥を正式に発足したとのことだが、是非とも千空たちのスポンサーとしての手腕を奮って欲しいものだ♪
医学生 ルーナ編 デキる研修医を目指す記事(?)
(龍水) 「ルーナ貴様、 医者か!?」 (ルーナ) 「ん、 違う違う違う! なわけないでしょ、 こんな子供が!! …… ただの学生、 …医学部の。」 <回想:ルーナの医学部時代> (ルーナ) 「デキる女ルーナになって、 知的なイケ男子を彼氏にするの!!」 <回想fin> (ルーナ) 「でも、 パパのコネで入れてもらっちゃっただけだし。 そう言われないように! 授業だけは超ガンバって聞いたけど。 もう全然意味わかんなくて。 一人だけ落第生だったし…。」 (Dr.STONE 18巻 Z=160 科学の灯)
……はい、ブログ記事の宣伝↓です。
ゴメンよ、ルーナ(笑)
ホワイマンとの決着後の新世界では、学生として勉強再開。がんばって、スーパー医者になれば千空が振り向くかもと、諦めたり諦めてなかったり。
クロムの節でもほんの軽~く暗喩したが、あくまでブログ主個人の非合理的な恋愛脳としては、千空はコハクとくっついて欲しい(笑)
ゴメンよ、ルーナ・カルロス・マックス(笑)
宇宙飛行士 百夜編 繋がる書籍
(島の少年少女) 「じゃあどうして? 百夜はどうしてそんなにがんばって集めるの?」 (百夜) 「…どうして? そりゃ決まってる。 だって俺は宇宙飛行士だから… 地球最後のな。 科学の未来のために働く。 それが俺の仕事だ。 繋ぐんだよ、 次の飛行士に。」 (Dr.STONE 13巻 Z=115 一秒と一粒)
…ダメだ…百夜が絡むシーンは好きなエピソードが多すぎて、泣きそうになる…
情緒と合理性という矛盾した概念を笑いながら両取りする。
そんな百夜を目指すなら、そして宇宙飛行士を目指す(?)なら、学ぶべきは天体物理学!
(以前の記事↓でも述べたが、「宇宙論」とごっちゃにしないように気を付けられたし)
つい最近発売のため読み途中であり、紹介するのは掟破りな気もするが、まぁいっか♪
最近のトピックも取り上げてくれている、天体物理学のおすすめ書籍はこれ↓
百夜は何千年間待っててくれたので(?)、ブログ主ものんびり読了を目指します(笑)
プログラマー SAI編 そんな暗算は意味ないっ!!書籍(笑)
このっ、 パラメトロン計算回路をたくさん作って、 どんどん繋ぐんだ。 そうすれば少しづつ、 少しづつ大きな数字が扱えるようになって、 そして… やがてこいつは人知を超える。 繋ぐよ僕が。 これは僕の大好きな、 コンピューターの第一歩目なんだ……!!! (Dr.STONE 24巻 Z=206 コンピューターの夜明け)
…まぁコンピューターの話は置いておいて(笑)、SAIのような10桁×10桁とはいわないまでも、「あ”~、5桁×5桁くらいならテクニックだな」…というおすすめ書籍↓(ブログ主の日々の脳トレメニューの一つ)
ちなみに、SAIが知ったら「ピギャァアアアアアアアアアア!!!」と言って驚きそうな(?)、コンピューターのサイズ限界についての豆知識が知りたいなら、↓の記事を参考にされたし。
闇の科学使い ゼノ編 エレガントな書籍
(ゼノ) 「この先の宇宙へ、 鉱石を採り科学のロードマップを進めるには、 毒性などの負の面もやむを得ない。 咎める者も現れるだろう。 そんな悪役こそ、 僕が全て引き受けようじゃないか。 いわば、 闇の科学使いとして…!!! そうすれば、 僕は低次元の騒音を全て無視し、 自由に科学を進めることができる。 千空は光の科学使いとして、 皆を率いて未来へ進める。 実にエレガント。 配役は適材適所というわけだ!!」 (Dr.STONE 23巻 Z=199 超合金)
千空の師匠でもあり、頭脳・知恵・好奇心・同じような幼少期とあまりにも似すぎてたが、でも同じ道を歩めなかった、科学の闇の面を知るプロ、Dr.ゼノ。
それでも科学のエレガントさを求め続けるゼノを目指すなら、そして千空と数千年越しの共同作業でファンタジーに立ち向かうなら、↓この書籍で超合金の根幹たる元素を知ろう!
おぉ、実に都合の良いことに、↑を解説しているエレガント(?)な記事↓もあるのだ(笑)
リンクだらけ・記事宣伝だらけだが悪しからず(笑)
Dr.STONE 千空編 唆る書籍
センクウVS.ゼノ。ガチで科学対決したらどっちが勝つ? (ゼノ) 「ロケット開発の話をしているのなら、 専門家である僕の圧勝だが…… 総合的な知見は、 おそらく千空が上回るだろう。 好奇心という欲望。 それこそが千空の、 実にエレガントな力だよ。」 (Dr.STONE 26巻 メカセンクウ Q&A)
千空について語ること?
話したいことが膨大過ぎて、んな時間も暇もねぇってよ(笑)
↓の書籍をとっとと読むのが合理的だ(笑) (とっとと読めないページ数だが(笑))
石の世界(ストーンワールド)にゼロから文明を築いた科学者、 石神博士。 新世界で彼はこう呼ばれた。 「Dr.STONE」 (Dr.STONE 26巻 巻末)
「Dr.STONE」のタイトルの伏線に、そして原作者 稲垣理一郎先生の構想力に、唆るぜ♪
まさかの石化装置(メデューサ)編(笑) WHYな書籍
(コハク) 「命とは、 なんなのだろうな…」 (ホワイマン) 「命の目標は生きることだ、 です。 なのに、 そもそもなぜ石化が嫌だ、 ですか? 永遠に生きられるのに、 嫌だ、 ですか? WHY??」 (千空) 「唆らねえから。」 (龍水) 「はっはー! 石化中が面白いわけもないだろう。 違うか!?」 (コハク) 「私など、 即座に寝てしまったぞ。」 (ホワイマン) 「…わからない。 生命として得な判断ではないです。 WHY??」 (千空) 「そういうテメーも! ホワイマンの中で一人だけ、 唆るから来たんじゃねえか!!」 <回想:ホワイマンとの対話シーン> (ホワイマン) 「壊してもいい。 殺してもいい。 お前の話したとてつもない科学クラフトは、 それだけ唆る。」 <回想fin> (千空) 「得とかなんとか関係ねえ。 わかんねえもんに、 WHY?っつって唆りまくる。 そういう妙~な奇行種が100億%!!沸いて出て、 アホほど地道に進めてくんだ、 科学をな。 今までの千年も。 こっからの千年も…。」 (Dr.STONE 26巻 Z=231 未来を唆るもの)
…う~ん、石化装置(メデューサ)の作中の原理仮説や、この「とてつもない科学クラフト」について語ろうとすると、これまたとてつもないネタバレになってしまう…
それについては、基礎の標準模型・相対論の記事↓を紹介するにとどめておこう。
そして、ホワイマンの科学力に追いつき追い越すため、最新の物理科学研究↓に触れよう!
なお、人類が抱える多くの「WHY?」に対して、かの故ホーキング博士の回答をまとめた書籍↓も以前紹介したことがある。これで次の千年へバトンを繋げ!
千空&ゼノ 実践(?)編 ゼロから文明を築く書籍
(千空) 「他の星行かねえで、 俺らと手ェ組むなら…、 人類&ホワイマンの科学タッグで、 『とんでもねえもん』がクラフトできるかもしんねぇ。」 (ホワイマン) 「その達成確率は、 約0%だろう、 です。」 (千空) 「あ”ぁ、 ほぼ0かもしんねぇが、 0じゃねえ、 俺らならな。 なんもねぇ石の世界(ストーンワールド)のツルピカ猿が、 たった10年で、 月まで辿り着いたんだぞ…。」 (Dr.STONE 26巻 Z=231 未来を唆るもの)
ん? 前述までの書籍じゃあ、千空とゼノの科学力には全然足りないよって?
そんなゲストのご要望にお応えして、フランソワが↓のスパルタメニューをご用意いたしました。なんて完璧なおもてなし(笑)
これでゼロから文明を築けるとは言わないが、それでも身近な物理現象、つまり宇宙のルールを理解することで、確実に世界の見え方が違ってくるだろう♪
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いやぁ、調子こいて書籍盛りだくさんになってしまったが、正直まだまだ足りない!!
改めて、科学への愛を思い起こさせてくれる、素敵な漫画だった♪
もっと知りたいと思ったら、人類(みんな)で進もう、一歩一歩楔を打って!!
賢者への道程を!! 未来を唆る道程を!!
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