つい先日、心の師と仰ぐ理論物理3巨頭のうち、お二方がなんと同時期に新作を出版された。
さらに偶然にも、「あとがき」にてお二方(ロヴェッリ先生の方は「訳者が」だが)とも今までの著作を簡単に振り返っていた。
…いやいや、こんなもんじゃ全然振り返り足りないでしょ!!
ついでに、最後の一角、多田将先生の書籍も振り返りたい!!
そこで、本記事から数記事にかけて、理論物理3大師匠(直接のご指導の経験なし!!(笑))のおすすめ書籍をブログ主チョイスでピックアップしていこう。
お三方ともに「科学啓蒙書」のスペシャリストであり、どの書籍においても、理学徒としての視野が拡張することこの上なし。
第一弾は、カルロ・ロヴェッリ先生!! 乞うご期待!!
科学的視点や考え方・哲学
師匠が2010年から2020年にかけてイタリアおよびイギリスの新聞、スイスのラジオなどのメディアに発表したエッセイを集めたものを編集した書籍↓
内容については既に当ブログ内にて一度取り上げ済なので、該当記事↓を参考にされたし。悪しからず。

今でこそ多くの著書がベストセラーとなり、サイエンスライターとしての経歴も築いている師匠が、(原語版は)2009年に刊行した処女作に該当する書籍↓
感銘を受けるテーマが多く、過去記事↓でも熱く語ったので、併せて読んでいただければ、これ幸い。

現代物理学の二本柱:量子論
量子力学(ブログ主は「量子論」と呼称するのが好き(笑))のルーツに遡り、その黎明期に活躍した偉大な物理学者たちの思索の過程と人間模様を振り返りつつ、現代思想としての量子論の世界を描いた書籍↓
こちらも例に漏れず、少しあっさり気味だが当ブログ既出↓である。
…う~ん、改めて新しく語ることがない(笑) サーセン(笑)

現代物理学の二本柱:相対論
「時間」にまつわる物理学の(2017年時点での)最近の成果、神話や宗教者の解釈や詩や文学、さらには近代哲学や脳科学を援用して、シームレスに「時間」を論じている書籍↓
特筆すべきは、巻末にてあの吉田伸夫先生(次回記事に乞うご期待)が、ループ量子重力理論の概略も踏まえて解説してくださっているのだ!!
師匠の論旨を別の師匠が語っているという奇跡!!(興奮故の大仰な表現、悪しからず(笑))
今回これだけ熱く紹介しているのに、過去の記事↓では残念ながら、「時間」について語った際に軽くと取り上げた程度だった。サーセン(笑)

これまでの初学者向けから、初級者向けにちょっとレベルアップした書籍↓
「専門家になる野心のない人向け」とロヴェッリ先生は本書を評しているが、一般相対性理論(ブログ主は「相対論」と呼称するのが好き(笑))で学ぶべき一通りの内容をコンパクトな形式で述べており、一歩高いところから理論全体を俯瞰して解説してくれているので、専門家になる野心の「ある」人にも全然おすすめできる一冊。
煩雑にならない量と配置で数式と図が散りばめられており、本書の魅力を「言葉」で余すことなく説明しきるのは難しかったので(言い訳(笑))、本ブログでは以前に↓少し話題に挙げた程度。こちらもサーセン(笑)
次の量子重力理論とそれにより予測される現象にも触れており、精読して欲しい1冊である。

量子論と相対論の統合 ~量子重力理論~
説明不要!! 原点にして頂点!!
今までにロヴェッリ先生の書籍をさんざんおすすめしてきたが、「一番初めに読むなら?」と問われたら、迷わずこれ↓を推す。
ここでやっと記事の振り出しの書籍に戻る(笑)
ループ量子重力理論により予測される現象として、
「ブラックホール」が「ホワイトホール」に変わる
…その過程を解説した1冊。
何を言っているかわからねーと思うが、ご一読いただきたいので、ブログ主もありのままにしか話しません。(おいコラ(笑))
記事冒頭にも述べたが、訳者による「あとがき」がひたすら面白い♪
「量子重力理論」については、渾身の記事↓も参考にしていただければ恐悦至極である。

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師匠…俺…やってやりましたよ…(遠い目)
相も変わらずの自己満足シリーズ企画だが、作成して一片の悔いなし(笑)
このシリーズを参考に、1冊でも師匠の書籍を手に取っていただければ幸いである。
敬え!! 各々のメンター!! (指導の有無は問わず(笑))
これぞ理学徒への道程!! そして賢者への道程!!
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