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地球温暖化について知っておきたいこと IPCCかく語りき

その他

1850年からこの記事作成時点で地球の平均気温は記録上摂氏1~1.5度に上昇している。

グリーンランドの氷からB.C.12000年前~近代の気温変化を推測できるが、その「気温の歴史」から見ても、ここ100年前後で急激な気温の上昇傾向がみられる。

これを「地球温暖化」と呼び、毎日のように新聞紙やテレビ番組で語られ、はては政治家も頻繁に発言しているのだ。

ときおり新しい科学的研究結果に関する情報が伝えられることもあるが、もっと多く見聞きするのは地球温暖化によって起きるかもしれないといわれる災厄についてだ。

ハリケーン…竜巻…干ばつ…農作物の凶作…etc.

地球温暖化の証拠は「絶対的で議論の余地はない」かのように見えるため、多くの人々が勘違いしているが、実は地球温暖化の可能性について議論はまだまだ続いているのだ。

実のところ、我々が日夜耳にする情報の多くは意図的に誇張されたものである。人々は気候変動の問題になると過度にエキサイトし、これから起きようとしていることに恐れを抱く。支持派も懐疑派も味方を増やすために、自分たちの主張に有利な証拠ばかりを大げさに言い立てるのだ。

台風は有意に増えていないし、竜巻も増加していない。そもそもこれらは、大域的な気温差によって生じるため、地球温暖化により極地の温度上昇が起これば、嵐は発生しにくくなるはずである。

南極の氷の融解は地球温暖化とはむしろ逆の証拠であるが、一方で北極海の氷山の減少は地球温暖化の証拠となりうる。そもそも極地の気温は年ごとの変動が激しく、このあたりは慎重に判断をしなければならない。

こんな風に、地球温暖化についてはいろんな「証拠」が入り混じり、そうした人々の議論が地球温暖化の熱よりもヒートアップすることもしばしばである。

前置きがかなり長くなってしまったが、この記事では地球温暖化を考える前に知っておきたいことを冷めた心持ち(笑)で紹介する。どちら側の意見についても誇張はしない。

参考は↓の書籍。興味をもったなら是非ご一読あれ。

地球温暖化について知っておきたい重要事項を3つ挙げるとすれば、

① IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の共通認識を知るべし
② 人為的な地球温暖化と自然現象としての地球温暖化を分けて考えよ
③ 今後50年で気温が摂氏1.5~5度上昇する(最良推定値)

さてさて、これらをかいつまんで説明していこう。

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曇り無き眼でものごとを見定め、決める。

ある国際委員会が、数年ごとに気候変動の評価の見直しを行っている。

見直しの対象となるのは、気候変動について何が分かったか、それがどのような結果をもたらすと考えられるか、それに対してどんな対策が可能か、といったことだ。

この委員会は国際連合と世界気象機関によって設立された機関で、「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」という。

つまり、国連を知らずに世界情勢を論じることができないように、IPCCを知らずに気候変動を真剣に論じることもできないのだ。

IPCCは世界中の数多の科学者や外交官や政治家の間でコンセンサス(意見の合致)を築こうとしている。その結果、IPCCが下す結論は消極的で雑多な内容になりがちである。しかし、その報告には今起きていることを判断するために役立つ豊富なデータが示されているのだ。

前述のように、地球温暖化についてはすべての人が合意しているわけではない。

しかしながら、温度計の記録・海水面の上昇(その大きな原因は温度上昇による海洋表層水の膨張)・北極の氷の融解などは科学的なコンセンサスとして存在している。

地球温暖化について考察したいならば、そうしたコンセンサスが実際にどういうものかをキチンと知っておくことが必要なのだ。

支持派も懐疑派も、そうしたコンセンサスを誇張・歪曲し、IPCCが下した結論を自分たちの都合のいいように解釈して吹聴しているのである。

たまに、地学や天文学分野などの一部の専門家が地球温暖化に否定的なデータや考えを述べている場面をみることがある。

確かに、科学的な「証拠の信頼性」という点では、「有識者の知見」はある程度信頼に足るものとみなされている。

しかし、一個人の説が、世界中の専門家が複数のデータやモデル化を基に導き出したIPCCの結論の「確からしさ」を超えることはないだろう。

アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない。

では、この記事作成時点でのIPCCによるコンセンサスを紹介しよう。

気候の歴史に関しては、1850年から現在までの温度計によって測定された気温がもっとも正確なデータになる。前述にあるように、それによるとその期間で地球の平均気温は摂氏1~1.5度に上昇している。

1850~1950年までの気温上昇:自然な原因による可能性が高い

実は、1860~1910年までの世界の平均気温は、現在と比べて摂氏1度ほど低い。(この1度というのは平均であり、もちろん場所によってはそれほど気温が上がっていないところもあれば、もっと高い気温まで上昇しているところもある。)

ヨーロッパでは、過去数世紀の間、冬季にはテムズ川やオランダの運河が凍結するほどの寒さになっていた。この寒さは長引く「小氷河期」のせいであり、こうした異常な寒冷化は世界中で起きていたのである。

小氷河期がどれほど続いたかについては議論中だが、おそらく「中世の温暖期」が終わった1350年頃から始まったものと思われる。

一部には、地球温暖化は人間活動が原因でなく、いまなお小氷河期からの回復の途上にあるからだと考えている人もいる。

実は、IPCCもその可能性を否定できていないのだ。

実際、この時期を含めた1850~1950年までの気温の上昇は、太陽活動などの自然な原因による可能性が非常に高いのである。

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長くなってきたので、地球温暖化についての記事はいったんここまで。

続きが気になっていただけたなら、後編記事を読まれたし。

1テーマを前後編に分け、記事数を稼いでいく!!これは…愚者への道程(笑)

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