最近、自然が私たちに与える影響について、我が心の師匠であるメンタリストDaiGoが分かりやすく解説してくれた動画を視た。
なんでも、自然の雄大さを感じる瞬間を増やすことで現代人が陥りがちな「自然不足」を解消し、心身と脳の機能を整え、日々の活動に有意なメリットをもたらしてくれるとのこと。(研究の原論文を読みこんでいないため、内容の詳細については割愛する。悪しからず。)
ブログ主も折につけて、窓から見える山々、近くの河川、庭園の木々…などなどに触れる機会を増やしている。目に見えた効果はまだ分からないが、まぁ悪い気はしないな。
…というわけで、雄大な自然にちなみ、この記事では地質年代と大陸についての豆知識を3つほど紹介する。
ん? 雄大さのスケールが飛躍し過ぎてるって? 知らん知らん(笑)
参考は↓の魔本。これを手に取り唱えよう、「バオウ・ザケルガ!!」(笑)
地質学的時間と累代
私たちが住む惑星地球の歴史は45億年前から始まった。
私たちが1年を月・週・日と分けているように、科学者も地球の過去をより扱いやすい単位に分割している。
もっとも大きな単位は「累代」で5億年~数十億年単位の長さだ。地球の過去は大きく先カンブリア代(冥王代・太古代・原生代)と顕生代という2つにまとめられる。
累代の下には数億年単位の「代」という分類がある。代はさらに数千万年単位の「紀」、1千万~2千万年続く「世」、そして数百年程度の「期」へと分けられる。
私たちの日常で使われる時間の単位は一定の長さだが、地質学的時間における単位の長さは化石の層序学に基づき決められる。地球の歴史は地層ごとに区分けされており、各地層の上端と下端の年代の差が、その累代・代・紀・世の長さとなるのだ。
それでは、ざっくばらんに各累代について解説しよう。
冥王代: 地球史上最初の累代。45億年前~38億年前までで、太陽系と地球が形成され、大衝突により月が生まれた頃。地球最古の鉱物や岩石が完成し、ひょっとすると、もっとも初期の生命が誕生していたかもしれない。 冥王代の最期には後期重爆撃という一大イベントが起きた。太陽系の内部にあられのように天体が降り注いだ結果の天体衝突だ。現在の月に見られるクレーターの多くはこの天体衝突の産物だと考えられている。後期重爆撃は、大きな惑星(海王星のような)が小さな天体を巻き込みながら太陽系のなかを突き進んでいったために起きたといわれている。
これ以降の用語は似たようなものが多いので、こんがらがらないよう注意されたし。
太古代(一昔前の呼び名は始生代): 冥王代の次は太古代とよばれ、38億年前~26億年前までを指す。光合成する生命体はこの頃に出現したといわれている。大陸もこの頃に作られ、プレートの動きもこの頃に始まったと考えられている。しかし、大陸の配置は現在とまったく異なっていた。ほとんどの大陸が1ヵ所に集まって1つの超大陸を形成していたのだ。その後、大陸移動によって超大陸は分割していった。 地表には豊富な水がたたえられていた。太古代は「原太古代(38~36億年前)」、「古太古代(36~32億年前)」、「中太古代(32~28億年前)」、「新太古代(28~26億年前)」という4つの代からなる。化石化した最古の生命体は古太古代の地層から発見された。
原生代: 26億年前~5億7000万年前まで続いた、もっとも長い累代。多細胞微生物が出現したのもこの時代。 原生代は3つの代に分けられる。「古原生代(26~16億年前)」には光合成をおこなう細菌のおかげで地球の原始的な大気に酸素が含まれるようになった。最初の真核生物もこの頃に出現した。 次の「中原生代(16~11億年前)」には有性生殖をする生物が進化してきた。 そして、原生代の最後を飾る「新原生代(11億~5億7000万年前)」には非常に厳しい氷河期が訪れ、これがもととなり原生代は終焉を迎えたと考えられている。
これまでの冥王代・太古代・原生代を合わせて先カンブリア代とよぶ。
ここから先の「顕生代」は5億7000万年前から現在まで続いており、各代の情報が多いため、それぞれの代ごとに解説していこう。
顕生代: ~古生代~ 顕生代最初の代が古生代(5億7000万年前~2億4800万年前)で、さらに6つの紀に分かれている。「カンブリア紀(5億7000万年前~4億7000万年前)」、「オルドビス紀(4億7000万年前~4億3800万年前)」、「シルル紀(4億3800万年前~4億800万年前)」、「デボン紀(4億800万年前~3億6000万年前)」、「石炭紀(3億6000万年前~2億8500万年前)」、そして「ペルム紀(2億8500万年前~2億4800万年前)」だ。 カンブリア紀の地層からはそれまでとは桁違いに多くの化石が見つかっている。海中で起こった生命の急激な多様化はカンブリア爆発とよばれ、このときに固い殻をもつ海洋生物が出現し、オルドビス紀へと移行した。 続くシルル紀に、生命は海から陸へと移動を始めた。まずは植物だったが、デボン紀には背骨をもった魚が海から陸へと上がった。 石炭紀には、陸地の多くが青々とした森で覆われるようになり、陸に進出した生物の棲み処となった。ペルム紀になると昆虫が現れ、地上に生い茂る森が光合成により大気に酸素を供給したことで、その数をどんどんと増やした。 しかし、ペルム紀最後に起きた大量絶滅により、これらの昆虫の多くは死に絶えてしまった。これにより、その後の爬虫類・両生類の出現準備が整った。
顕生代: ~中生代~ 顕生代の2つ目の代で、2億4800万年から6500万年前まで続いた。この時代は恐竜が地上を制していたため、爬虫類の時代といわれている。 この代は3つの紀からなる。「三畳紀(2億4800万年前~2億1300万年前)」の頃、陸地が再び1ヵ所に集まり、巨大な超大陸を形成していた。両生類と爬虫類が陸上に溢れる一方で、巨大生物が海中で進化した。 恐竜にとっての絶頂期は「ジュラ紀(2億1300万年前~1億4400万年前)」である。植物の多くもこの頃に出現し、シダ・針葉樹・密集したジャングルが惑星を覆っていた。空を飛ぶ動物が出現したのもこの頃で、翼竜や羽根の生えた鳥が出現した。 中生代の最後にくる「白亜紀(1億4400万年前~6500万年前)」には、ティラノサウルスや非常に素早いヴェロキラプトルなど、多くの有名な恐竜たちが闊歩していた。しかし、彗星あるいは隕石による天体衝突の衝撃で恐竜たちは絶滅し、この時代も終わりを告げた。
顕生代: ~新生代~ 私たちが現在生きているのは「新生代」だ。新生代は恐竜が絶滅した6500万年前から今日まで続いている。恐竜たちが死に絶えた後、地上を席巻したのが哺乳類である。小さな動物(げっ歯類など)から進化してきた大型の恒温動物が、恐竜のいなくなった後の空席を埋めた。鳥も現在の形へと進化していった。 新生代は「古第三紀(6500万年前~2300万年前)」、「新第三紀(2300万年前~260万年前)」、「第四紀(260万年前~現在)」の3つに分かれている。新第三紀のある時点、おそらく700万年前~500万年前頃には、チンパンジーと現生人類の共通の祖先が存在していたと考えられる。 地球は現在、第四紀という時代にある。新生代最後の紀だ。第四紀が始まった260万年前頃、大陸はすでに現在とほぼ同じような配置をしていた。4度の氷河期が訪れ、極冠はどんどん拡大し、ほとんどの地域が氷で覆われた。一番最近の氷河期が終わったのは、およそ1万年前といわれている。 第四紀は「更新世(260万年前~1万1700年前)」と「完新世(1万1700年前~現在)」という2つの世に分けられる。更新世のもっとも重要なイベントはおそらく現生人類の出現だろう。われわれホモ・サピエンスは10~20万年前のアフリカに出現し、その後瞬く間に世界中に拡がっていった。完新世には農業を発達させ、これが文明化の大きな原動力になった。
過去と未来の超大陸
南アメリカとアフリカの海岸線を見比べてみて、くっつけるとぴったりとはまりそうだなと誰しも一度は思ったことがあるだろう。(あるよね? ね?)
そして実際、この2つの大陸はかつて1つだった。プレートの動きが大陸の配置を変化させ続けているのだ。
ただし、この動きは非常にゆっくりとしていて、1年におよそ10cmというスピードである。これはヒトの爪が伸びるのと同じくらいの速さでしかない。
しかし、このプロセスは連綿と続いてきた。過去には大陸を引きちぎった実績があるし、将来的にはその同じ力で大陸同士を衝突させるだろう。
大陸移動説は16世紀頃に最初に唱えられた。しかし、プレートテクトニクスという理論が1960年代に受け入れられるまで、科学者は大陸移動説を真面目に取り合わなかったのである。だが今やこれは、仮説ではなく、実証された事実である。大西洋を挟んだ2つの大陸で同じ種の化石が見つかったことで、これらの大陸はかつては1つだったということが確実視されるようになったのだ。
2つ以上の大陸プレートが出会うと「超大陸」が形成される。ヨーロッパとアジアを1つの大陸とみなす分類法では、ユーラシアは超大陸である。
このような広大な陸地の塊が、大陸移動説の結果として地球上に何度か出現してきた。33億年前には地球上のすべての大陸地殻は「バールバラ大陸」という超大陸を形成していたと考えられている。その正確な位置は分かっていないが、アフリカとオーストラリアのこの時代の岩石層の層序学には類似点がみられる。
プレートの配置がかなり明らかになっている最古の超大陸は「ロディニア大陸」とよばれており、約10億年前(原生代の頃)には存在していたと考えられている。
以来、さまざまな大陸が現れては消えていった。2億2500万年前のペルム紀には、皆大好き「パンゲア」とよばれる1つの陸地が形成されていた。2億年ほど前の三畳紀に、皆大好きパンゲアは残念ながら「ローラシア大陸(現在の北アメリカ・ヨーロッパ・アジア)」と「ゴンドワナ大陸(現在の南アメリカ・アフリカ・オーストラリア・南極)」へと分かれた。
そして遥かな未来(2億5000万年ほど経ったころ)、また同じように大陸同士が衝突するだろうと予想されている。
その正確な形についてはいまだに議論の的だが、主に2つの可能性が挙げられ、「パンゲア・ウルティマ」と「アマシア大陸」という名前もつけられている。
パンゲア・ウルティマは、大西洋の拡大が止まり、アフリカ・ユーラシア・アメリカがもう1度くっつくことで生まれる。(太平洋が拡大するイメージ)
アマシア大陸はもう1つのシナリオで、大西洋が拡大を続け、ユーラシアと北アメリカがシベリアのところで融合して生じる大陸だ。(太平洋が縮むイメージ)
はてはて、どちらになることやら。
大量絶滅
大量絶滅は自然災害の最終形態であり、地球生命の大部分が短期間に消滅することを指す。
先史時代の化石研究から、過去に5回、化石化する生物種の数が激減する大きな事象があったことを明らかにした。ビッグファイブとよばれるこの大量絶滅は、絶滅率と時間の関係を表すグラフで明らかなピークとして現れる。(下記のwikipediaの図を参考にされたし。)
大量絶滅のピークは、オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、そして恐竜を葬り去った白亜紀末に認められる。このうち最大の絶滅はペルム紀末に起きた大量絶滅であり、海洋生物の90%・陸生脊椎動物の70%が死滅した。
大量絶滅は天体衝突や殺人光線(超新星爆発やブラックホール新生による放射線)などの宇宙規模のイベントや、気候変動や超巨大火山などの地球規模のイベントにより引き起こされると考えられている。
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ここで紹介したのは地質年代やテクトニクスについてほんのひとかけらの豆知識である。
もっと知りたいと思ったら、専門書を詰め込んで、「理学の頂」の山登りに出かけよう。
目指せ!!理学の友人(笑)!!これぞ賢者への道程!!
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