それでは前編に引き続き、地球温暖化を考える前に知っておきたいことを紹介していこう。
「後編ってどういうこと?」という方は、こちらの記事を読まれたし。
参考は引き続き↓の書籍。興味をもったならクリッククリック(笑)
繰り返しになるが、地球温暖化について知っておきたいポイントは3つ。
① IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の共通認識を知るべし
② 人為的な地球温暖化と自然現象としての地球温暖化を分けて考えよ
③ 今後50年で気温が摂氏1.5~5度上昇する(最良推定値)
さてさて、②の続きから説明していこう。
それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。
1957年~現在までの気温上昇:人間活動が原因である可能性が90%
なんとも煮え切らない答えであるが、この期間の温暖化の原因の少なくとも一部は化石燃料使用などの人間活動である可能性が高い、とIPCCは言っている。
これは見方を変えると、過去50年間の気温上昇が自然な原因によるものである、つまり人間が原因でない可能性も10%あるわけだ。
もし温暖化の原因が自然なものなら、それは幸運である。なぜなら、前編でも示した「気温の歴史」が自然変動の限界を示すものだとしたら、気温の上昇はそれほど長くは続かないはずだからだ。
多くの人は、地球温暖化に関する科学的コンセンサスの本当の内容を知らないでいる。過去120年間の地球温暖化の原因のすべてが化石燃料使用などの人間活動であることを示す、議論の余地のない絶対的な証拠がある、というのがIPCCの合意声明だと思っているのだ。
繰り返すが、それはIPCCのコンセンサスではない!!
だが一方で、たとえ行動を起こすことに代償が必要であっても、90%という確率は国家や世界のリーダーが無視していい数字ではないだろう。
誇張を排した表現であっても、IPCCのコンセンサスには非常に重要な意味があるのだ。
森と人とが争そわずに進む道はないのか。本当にもう止められないのか。
では、今後の気温上昇についてIPCCはどんな結論を出しているのか?
この10年間を平均した地球の気温は過去400年間でもっとも高くなっている。
1850年から現在までの気温の変化は摂氏1~1.5度で大した変化ではないように思えるが、見方によってはそうでもないのだ。
この気温上昇の本質的な問題は、その原因が化石燃料の燃焼を主とする人間活動である可能性が極めて高いということなのである。
もし本当にそうなら、気温上昇はこれからもずっと続くと予想される。
安い石油が底を尽き、1バレル60ドル以上になっても、実は手に入る石油はまだ豊富にあるのだ。(多くの人が誤解している「化石燃料の枯渇」とは、実際は採掘費が安い石油が枯渇するということである。実は、採掘費がそれよりは高い深海の石油や重油ビチューメン・湯頁岩などの高粘度石油はまだまだ豊富にあって採掘可能なのだ。このあたりの詳細に興味があれば参考書籍を読まれたし。)
それに、大量のエネルギーを必要とする国は大量の石炭も埋蔵しているのである。
化石燃料を燃やせば大気中に二酸化炭素を排出することになる。その二酸化炭素が地球温暖化を引き起こす大きな原因になるため、化石燃料をこれ以上燃やすと気温はさらに上昇すると考えられる。(ここでは化石燃料の燃焼と二酸化炭素の発生、温室効果などには立ち入って説明しない。悪しからず。このあたりの詳細も参考書籍を読まれたし。)
IPCCによる最良推定値は、今後50年間に摂氏1.5~5度さらに上昇すると予想されている。
5度の気温上昇は、世界中の肥沃な農業地帯を不毛の土地に変え、世界的な経済混乱を引き起こすのに、充分な影響を及ぼすだろう。
前項でも述べたが、国家や世界のリーダーがこの結論を無視していいわけない。
今後のエネルギー需要を考慮しながらも、地球温暖化に向き合う必要が高まっているのだ。
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ここで紹介したのは地球温暖化についてのほんの一部である。
もっと知りたいと思ったら…そう、自分で情報を精査し考えるのだ!!
決して、ただただ有識者や知識人が言っていることを鵜呑みにしないように!!
…もちろん、こんなことを言っている当ブログについてもだ(笑)
常に新たな視点で物事を思考していこう!!これぞ賢者への道程!!
コメント
考えて行動ということで、エコバッグ持参でレジ袋を断ったり、もらってしまったレジ袋を再利用したりと4R活動に勤しんでます。これもまた賢者への一歩!