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化学が学べる!おすすめ小説

理学・哲学

読んで面白い、かつ、有機化学・化学合成の諸知識も知ることができる!

この記事ではそんなおすすめ小説を紹介する。

なお、化学の基礎である元素については下記の記事を参照されたし。

元素を一から学ぶ
2016年に113 Nh (ニホニウム)がアジア発・日本発の新元素として元素名登録されたことをニュースで観た人もいるだ...

紹介する小説は「化学探偵Mr.キュリー」である。

構内に掘られた穴から見つかった化学式の暗号、教授の髪の毛が突然燃える人体発火、ホメオパシーでの画期的な癌治療、更にはクロロホルムを使った暴行など、大学で日々起こる不可思議な事件。この解決に一役かったのは、大学随一の秀才にして、化学オタク(?)沖野春彦准教授・・・通称Mr.キュリー。彼が解き明かす事件の真相とは・・・!?(中央公論新社 化学探偵Mr.キュリー 特設ページより抜粋)

この小説の作者が東大の薬学修士だけあって、取り上げられている有機合成物は高校の化学レベルをはるかに超えており、大学院クラスの有機化学実験も頻回にテーマになっている。

有機化学を知らない人でも分かるよう説明されているが、それにしては趣味全開(笑)

この小説のメインテーマは「有機化学」と「化学による犯罪」だが、別に切り口からみると「理系大学院生および研究者の苦悩」という隠されたテーマがあるように感じる。

自分も理系大学院で過ごした期間があるだけに、大学院生と研究員がどういったことに苦しみ、興味あることと業績になりやすいことの間で板挟みになり、ふと魔がさす気分になることが痛いほどよく分かる。

天才とは何か?天才以外の人間の存在価値は?という問いがテーマの一つになっている第6巻は、個人的には涙なくして読むことができないほど、心に突き刺さる一冊だった・・・。

有機化学好きの人、研究者としての生きかたに興味ある人は是非ご一読あれ。

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