スーパー怪獣の「声」が東京から自由の女神まで届く時、その体長は何mになる?
頭脳王などの知力系番組でこんなハチャメチャ問題に目が点になった人も多いだろう。
出演している賢人たちはいったいどうやって答えを導き出しているのか?
超専門的で難解な法則を駆使して?
コンピュータも真っ青の暗算力を発揮して?
いえいえ、中学高校で習う基本的な式を使って、コツコツ地道に計算しているだけです。
こんな面白い問題を解くために、物理の計算力を挙げるポイントは3つ。
① 身の回りの現象を考えよう
② 具体的な数字を意識してみよう
③ 実際に物理オリンピック級の問題を解いてみよう
さてさて、これらをかいつまんで説明しよう。
初級編:身近な物理の現象
虹はなぜ7色なの? 空はなぜ青いの? 氷が水に浮かぶのはなぜ? ・・・etc.
シンプルな話、身近には多くの「なぜ?」で溢れている。
物理の計算力を上げるには、まずこうした身近な物理現象を意識する必要がある。
↓の本はこうした身の回りの物理を知るのに手軽でおすすめの本だ。
中級編:身近な実例の数値
身近な現象を物理的思考でとらえることに慣れたなら、次は実際の物理量を知ろう。
・・・といっても、ここでは数値を暗記しろとか、そういうことを言いたいのではない。
身近な物理現象をイメージ → 身近な物理現象の数値を大まかにつかむ
↓の本はこうした身の回りの物理を数量的に取り上げている良本だ。
上級編:身近な至高の問題
身近な物理をイメージする力はついた。そうした物理量も大まかにつかんだ。
さて、物理の計算力を上げる最終段階。それはズバリ「思考して計算してみる」他なし!!
↓の本は国内外の様々な物理コンテスト・大学入試の問題やアイデアの中から著者たちが厳選した200問を収載している。まさに物理オリンピック級!!
(個人的には、頭脳王の問題のいくつかもここからヒントを得ているのではと疑っている。)
問:TV番組で観る面白い計算問題ってどうやったら解けるようになるの?
解:「身近な物理」の計算力を上げるべし!!
この記事ではそうした物理の計算力を上げるのにおすすめの本を段階的に紹介した。
とはいえ、ここで紹介したのはあくまで分かりやすく「身近な物理」を説明した本である。
より詳細な内容を知りたければ、それぞれのジャンルの専門書を一度読んでみるべし。
きっと「教養」の物理を超えた先を知ることが出来るだろう。これぞ賢者への道程!!
コメント