科学の発展には論文が必要である。ただ、一般の人が論文を読むのは簡単ではない。
それらは専門家に向けて書かれているからだ。
しかし、じつは一流の科学者ほど一般の人に向けて文章を書き残している。
そして、それらの一部は名著として現代に受け継がれている・・・
本記事で紹介する理学書↓は、そんな名著50冊の概要をサクッと解説している一冊。
これを読めば50冊分の名著(のあらまし)が知れちゃう。まぁ!なんてお得!(笑)
この本は以下の章で構成されており、時代に合わせた科学の名著を予備校講師でもある著者が内容紹介している。(教えるプロだけあって、分かりやすく面白い。ブログ主の惨敗(笑))
① 奥深き「科学の精神」に触れたい! サイエンスが好きになる名著
② 学校では教わらない楽しい科学 子どもに読ませたい名著
③ 現代科学の源流はここにあり! 一度は読んでおきたい古典の名著
④ 私たちが生きる世界の正体とは? 科学の法則がわかる名著
⑤ 科学者の功績と苦悩に触れる! 科学の歴史がわかる名著
名著を解説した本をさらに解説するというのもなんなので、ここではこの本の紹介でたまらなく読みたくなり、実際に購入してしまった本を2冊ほど挙げよう。
「不思議の国のトムキンス」 (1940) ジョージ・ガモフ
刊行以来、世界各国で愛読されてきた本書は、平凡な銀行員が繰り広げる冒険を通して、相対性理論など難解な科学の知識をわかりやすく解説する。
ポイントは3つ:
・ビッグバン理論の元になるアイディアを唱えた天才物理学者が、一般人向けに相対性理論をわかりやすく説明している
・夢の中でのさまざまな不思議体験を挿絵つきの物語としているので、科学が苦手な人も手に取りやすい
・ユニークな話の展開と理論の説明は、時代を経ても色褪せない
「ホーキング、宇宙を語る」 (1988) スティーブン・W・ホーキング
「宇宙とは何か」という人類の根源的な問いに挑んだ本書は、世界で1000万部超のベストセラーとなった。宇宙を知るうえで必読の書。
ポイントは3つ:
・「宇宙を語る」とあるが実際は「統一理論に向けて科学の歴史を語る」と言うのが正しく、現代物理学史を知るのに打ってつけ
・きわめて大きいものの理論である相対論→きわめて微小なものの理論である量子論へと説明が進み、最新の宇宙論まではカバーしていないが、宇宙論の歴史を理解しやすい
・「人間のこの上なく強い欲求が、われわれが探求を続けることを十分正当化するのである。そして、われわれの住むこの宇宙の完全な記述こそ、その目標なのだ」 ALS(筋委縮性側索硬化症)という難病と闘いながら研究・執筆活動を続けたホーキング博士の強い意思を感じさせてくれる
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ここで紹介したのはおすすめ書籍でおすすめされた本の概要である(笑)
もっと知りたいと思ったら、本書を一読して、「理学の頂」の山登りに出かけよう。
目指せ!!理学の友人(笑)!!これぞ賢者への道程!!
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